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last-cinema

最後の映写機をまわす。ただ生きた、それだけの記録のために。

40年

いつものように寝坊の日曜。

暗い部屋の中で時をやり過ごす。

心臓が、締め付けられる。

その痛みに毎日苦しみつつ。

 

夕刻、仕方なく仕事へ。

職場で、

流れてきたラジオは最終回。

千秋楽と名づけられたそれは、

50年の歴史があった。

しかも、40年は、

同じ出演者、同じディレクター、

そして同じスポンサーだったという。

 

積み重ねてきた時間と、

その喪失感。

二度と帰らぬ時間、

というだけではなく、

二度とあり得ない、

気持ちのつながり。

 

経済ではなく、

社会と文化でつながった人たち。

だからこそ続いたのだろう。

 

暗闇で動くこともできない自分には、

まぶしくて、

悲しい千秋楽。

 

気づけば食事をとらぬまま夜。

 

 

 

 

社会

社会の構造が、
個人の自由を妨げる。

、、、
居酒屋Yで、ビール
72時間を見ながら

永さん

昨日のクローズアップ現代は、
永六輔さんの追悼番組。

その訃報を聞いてから、
何か言葉を発したくて、
それでも何も出てこなくて、
時間だけが過ぎていた。

それくらい、
揺さぶられる訃報だった。

永さんは、
受け止めて、
発信する人だった。

電波の届く先へ行って、
そこにあることを見て、
それをスタジオへ持ち帰り、
しゃべる。

宮本常一さんの教えを、
生涯守った。

受け止めて、発信、
それをラジオの前の自分も、
受け止めて、発信。

届いたはがきには。、
全て返事を書いていた。

もう、発信はない。
受け止めてもくれない。

こちらも受け止められない。
発信も、できない。

声なき声は、
声にならないまま。

様々な追悼番組を見ながら、
揺さぶられ続けた。

追悼番組に、
願わくば、
同士のタレントだけではなく、
永さんが受け止め続けた、
日本中の無名人たちの声で構成する、
そんな追悼番組が、ラジオが、
聴きたかった。


そして今日は、
大橋巨泉さんの訃報。

オールスターゲーム
そこで、殿堂入り選手の表彰があった。

ジャイアンツの斎藤雅樹
西武などて活躍した工藤公康
そして毎日などで活躍した榎本喜八

榎本さんはすでに亡くなっており、
息子さんが代わりに登場した。
その挨拶が、よかった。

ただ、中継の反応は淋しい物だった。
あれだけの功績のある選手。
そして引退後の悲運。
沢木耕太郎など、
多くのノンフィクションに描かれた人生。

それらに少しでも、触れて欲しかった。

一つの、人生、その重みに。

技術が世界を一瞬で結ぶ距離に縮め、
衛星が何万光年も旅できるようになり、
それでも少しの間しか、
少しの場所でしか、
生きられない人生について。

テロで多くの命が、
あっという間になくなる時代に。



敗れざる者たち (文春文庫)
激しく倒れよ (沢木耕太郎ノンフィクション)

過去

懐かしい音楽を聴くのは、もうやめよう。
懐かしい本を読むのも、もうやめよう。

失った物は、永遠に失われたまま。

もっと大きな物が、失われようとしている今。

ZABADAK

ZABADAKの、
吉良知彦さんが、
急逝していたことを知る。

昔、熱心に聴いた名曲。
初期の、上野洋子さんの時代。

追悼の意を込め、繰り返し聴く。
足は自然に、懐かしい街の中へ。

昔住んだあの街。

景色はすっかり変わっていた。

街と曲のズレ。

そして、気づいた。

その街も、
ZABADAKの時代のずっとあとに、
住んだ街だった。

ZABADAKの時代はどこにいたのか。

過去を失って、

吉良さんの訃報は、
吉野朔美さん以来の悲しみ。

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朝、ヨーグルト
昼、仕事の打ち合わせで野菜カレー
夜、街を彷徨い、
居酒屋Y、バーA、バーM。
最後は居酒屋B。

飛行夢(Sora tobu yume)
ウェルカム・トゥ・ザバダック
ZABADAK