last-cinema

最後の映写機をまわす。ただ生きた、それだけの記録のために。

40年

いつものように寝坊の日曜。

暗い部屋の中で時をやり過ごす。

心臓が、締め付けられる。

その痛みに毎日苦しみつつ。

 

夕刻、仕方なく仕事へ。

職場で、

流れてきたラジオは最終回。

千秋楽と名づけられたそれは、

50年の歴史があった。

しかも、40年は、

同じ出演者、同じディレクター、

そして同じスポンサーだったという。

 

積み重ねてきた時間と、

その喪失感。

二度と帰らぬ時間、

というだけではなく、

二度とあり得ない、

気持ちのつながり。

 

経済ではなく、

社会と文化でつながった人たち。

だからこそ続いたのだろう。

 

暗闇で動くこともできない自分には、

まぶしくて、

悲しい千秋楽。

 

気づけば食事をとらぬまま夜。